レーザー、プラズマ、ガスの3方式は、どのように使い分けていますか?

切断する板厚レンジにより使い分けています。

0.5tから12tまではレーザー
14tから25tはプラズマ
28t以上はガス

これらの板厚レンジが基本です。
ただし、レーザーでも14tを超えて25tまでは(形状にもよりますが)切断可能であり、受注時にご指定いただければレーザー対応いたします(料金はプラズマより割り増し)。
同様に、プラズマでも28tを超えて36tまでは(形状にもよりますが)切断可能であり、受注時にご指定いただければプラズマでも対応いたします(料金はガスより割り増し)。
また逆に、25t以下でもご指定いただければガス溶断にて対応いたします
(形状やロット数によりガス溶断の長所が生きる場合が多いため)。

3方式それぞれのメリット・デメリットを勘案し、板厚・形状・ロット数などに合わせて最適な切断方法をご提案いたします。

どのような在庫があるのですか?

普通鋼(SS400)の鋼板を在庫しています(3.2tから150tまで、すべて国産ミルシート付きの材料です)。

板厚3.2tは1,524×3,048サイズ
4.5tから80tまでは2,100×6,096サイズ
(9t、12tのみ2,000幅がメイン)
85tから120tまでは2,100×3,048サイズ
130tから150tまでは1,829×3,048サイズ

現在は中部鋼鈑製の電炉材をメインに在庫しています。
このほかの材質や上記を超えるサイズの鋼板でも都度仕入れにより切断対応します。
お気軽にご相談ください。

ミルシート(鋼材検査証明書)は出ますか?

はい、発行いたします。工場内にはミルシート付の材料のみを在庫し、当然ですが残材にも番号を転記して管理しています。
迅速・確実な発行ができるよう、ミルシートが必要な場合は原則として【ご注文時】にお申し付けいただくようお願いします。
事後にミルシート発行のご依頼をいただくことがまれにありますが、時間がたつほど追跡が困難であり、場合によっては発行不可であることをご理解ください。

配達は可能ですか?

基本は弊社工場渡しですが、ご要望により配達可能です(運賃は別途表示いたします)。
ロット、重量、距離などを勘案して自社便、業者便を使い分けています。特に従量制による業者便はスピードも速く、大きなコストメリットを感じていただけるものと考えております。

短納期とは、どのくらい短納期なのですか?

当社では 「スピードこそサービス」(Time is money.)の考えにより、お客様の希望納期の実現に全力を挙げています。いわゆる「花形サイズ」である9ミリ、12ミリ、16ミリ、19ミリ、22ミリ、25ミリの鋼板は、毎日1ローテーション以上は切断しています。それ以外の板厚もタイムリーに切断。大きなロットは別として、ほぼ2-4日の納期で仕上げます。
「他社に断られたけど間に合うか?」「なんとかしてほしい」――このようなお客様のお困りごとを解決するのが、私たちの本領です。

「品質第一」とは、具体的にはどのようなことですか?

当社は「ものづくり」の中間地点です。私たちが加工する材料は、お客様の手元でさらに加工され、ようやく最終製品となります。だからこそ材料の氏素性にこだわり、国内メーカーの一級品(ミルシート付)の材料だけを在庫しています。将来、もし鉄鋼業界の情勢が変わって仮に海外メーカーの材料を使うことになったとしても、品質で妥協することはありません。

多少品質を落としたとしても、安価な材料がほしい場合がありますが?

これまでの仕事の中から得た教訓があります。長く続いた経済不況で、いわゆる「安値競争」が激化した時期がありました。そのときに散見されたのが質の悪い鋼材(そして乱雑な切り方)でした。確かに価格は安いかも知れませんが、品質が心配です。私たちが提供する鋼材は、次のお客様がさらに加工します。粗悪な材料は使い勝手が非常に悪く、結果的に「高い買い物」になります。また昨今は 「ミルシート」(鋼材検査証明書)を求められる場合が多いもの。お客様に安心してご使用いただけるよう、材料と切り方にはとことんこだわっています。

「切断品質」とは、なんですか?

たとえばレーザー加工機やプラズマ加工機は、マシンの能力により切断品質が左右されます。当社では常に最高水準のマシンを導入してきました。このため、他社では難しい加工が実現出来たり(小さな穴や細かな加工)、驚くほどの短納期が可能になったりします。

機械が優秀なら、誰が使っても良い結果が生まれるのですか?

いいえ。同じ鋼材を同じマシンを使って切断しても、使う職人の考え方や腕(技術)によって、出てくる結果は驚くほど違います。ですから、良い素材、良いマシンであることに安住せず「良い社員(職人)」の育成に日々精進しています。どのようなマシンであれ、それを動かすのは人間。ちょっとした注意と気づきの蓄積が、最終的には大きな差を生みます。そうして実現した品質やサービスでお客様に喜んでいただくことが、私たちの目的です。