坂元鋼材株式会社 | 大阪でレーザー加工/精密溶断なら坂元鋼材株式会社

納期でお困りの方、ご質問・ご要望はお気軽にお問い合わせください。
図面データ:data@sakamoto-kouzai.co.jp / お問い合わせ:office@sakamoto-kouzai.co.jp

坂元鋼材

  • Menu
  • お問い合わせ
  • tel 06-6582-3355

新着情報

ホーム 新着情報 > 【社員インタビュー】ガス溶断の超プロに聞く

【社員インタビュー】ガス溶断の超プロに聞く

〔社員インタビュー記事〕

 

 

 

仕事は人間関係と向上心

 

■ キレイな製品を、短納期で

 

―― ガス溶断で心がけていることは何ですか?

 

吉山:分厚い鋼板をゆっくりと高温で切断しますから、入熱による製品の歪みが大敵です。

歪みを極力抑えるように、数々の工夫を凝らしています。

一般的な手法として水を掛けながら切断しますが、その水の使い方ひとつでも要点がいくつもあります。

 

また極厚鋼板になるほど「倒れ」(切断面の勾配)に注意が必要です。

そして傷のないキレイな製品を作ること。

切断手順を考えたり、切断中に製品が動かない工夫を凝らしたり、「職人の知恵」は数えきれないほどあります。

 

―― 技術面以外に心がけていることは?

 

吉山:納期厳守です。これまでの仕事人生で納期遅れはほとんどありません。

納期を遅らせると、それだけでお客さんの信用がなくなるからです。

 

また、開ける穴が小さくなればなるほど難しいのですが、

機械加工に回すことなくガス溶断で加工できればお客さんのコストカットになります。

 

極端な小穴でもリスクを取りながらチャレンジして成功させます。

「2度切り」(2工程のガス切断)も同様です。

他社の職人さんも頑張っている分野ですから、負けられません。

 

■ 良い職場は良い人間関係から

 

―― 勤続10年、当社の良いところは?

 

吉山:まず品質が良いこと。

そしてレーザー・プラズマ・ガスの3方式がそろって、かつ短納期なのでお客さんの利便性が高いことです。

 

働く者として感じるのは職場の連携(チームワーク)が良いこと。

入出荷があったり、母材を移動させたり、切断以外の仕事がたくさんあります。

しかし連携プレーがうまく働くので切断に集中させてもらえます。ありがたいことです。

 

―― 当社が進めている「教え合い」の効用ですか?

 

吉山:レーザー、プラズマ、ガスの3方式をみんなが扱えることを目指していま

す。かつて職人仕事は「見て盗め」の世界で、自分の技術を他人に教えることに抵抗があるものでした。

 

当社で教え合いが活発なのは、社風の良さ、つまり人間関係が良いからです。

 

他の機械が扱えるとその機械を使っている人間の気持ちが分かります。

他者を気づかう心がこの職場にはあります。

 

社員の離職率が極めて低く、在社年数が長いので技術力が蓄積しています。

 

―― 若手が増えました。

 

吉山:大きな鋼板を扱う工場ですから、ケガが無いように注意しています。

危険なところを事前に指摘したり、クレーン操作の注意点(斜めに吊らないこと、必ずセンターを吊ることなど)を説いたり、

職場の整理整頓も若手には口酸っぱく注意しています。

 

 

それも人間関係が円滑なので遠慮することなくダイレクトに伝えています。

 

会社もどんどん若返りが進み、気がつくと私が最年長です。

若者が気を遣わないように、こちらから小さな話題を振ったり、声がけしたりしています。

 

小さな積み重ねで、よい間柄になります。

 

■ 職場に息づく理念

 

―― 10年間で会社も変わりました。

 

吉山:以前は「この機械はこの人しか使えない」という時代もあったので、大きな進歩です。

人が機械に固定しないことが大きい。

 

複数の社員がいろんな機械を扱えるので、いつ有給休暇を取っても心配ありません。

休むときは個別にLINEをやり取りして、仕事や納期の指示をし合っています。

 

みんなが責任感を持って自分の仕事を全うしてくれて、ありがたいです。

社長が掲げた経営理念(信用・成長・貢献)をみんなが仕事で体現してくれています。

 

「信用」はお客さんの納期、品質を守ること。

そして社員同士の信頼関係がベースにあること。

 

「成長」は向上心です。ガス、プラズマ、レーザーの3種類を使えるように必死です。

事務所でもCAD・CAMチームの作図や型紙作りのスピードが速い。

仕事を短納期でさばける原動力になっています。

 

「貢献」は顧客第一の姿勢です。

みんなの動きがスピーディで気持ちがいい。

出荷のときの積み込みも一生懸命です。

 

―― 最後に後進指導のコツを教えてください。

 

吉山:基本を教えて、少し出来るようになったら遠くから見るようにしています。

まず自分で考える癖をつけること。答えをすぐに教えないことです。

 

材料取りのコツ、キズの入らない切り方のコツ。

 

私が珍しい加工をやっていると、すぐに飛んできて見に来る子もいます。

主体的に学ぼうと常にアンテナを張っている姿勢がうれしい。

 

仕事は経験して覚えるもので、失敗も経験させます。

ただし大きなミスにならないように気をつけて、小さなミスは経験させます。

数をこなさないと一人前にはなりません。

 

―― 一人前になるには5年、10年かかると言われますが?

 

吉山:本気さと向上心があれば1~2年でもモノに出来ます。

難しい仕事が来ても前向きにチャレンジすること。

 

私も若い時に極小穴や2工程など難度の高い仕事を嫌と言うほど経験しました。

おかげで細かい技術が身につきました。

 

センスも大事です。

身のこなしの機敏な子、よく気が付く子が伸びる。のんびりしている子は伸びない。

どんな仕事でもアンテナを張って動きのいい子が成長するのではないですか。

 

―― ありがとうございました。 

(インタビュー終了)

 

■ レーザー・プラズマ・ガス溶断加工センター(インタビュー記事)