【上能先生との出会い】
毎月の給料袋に入れる文章。
今月は我が社の顧問税理士・上能先生について書きました。
(通算70号)
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社員の皆さん、ご家族の皆さんへ
今月は社員全員で社外に出かけてセミナーを受講しました。
我が社が四年前からお世話になっている税理士法人ジェイエスケーの上能喜久治(じょうの・きくはる)先生によるものです。
私が上能先生に初めてお会いしたのは約六年前。
倫理法人会のたしか「我が社の朝礼発表」というような催しでした。
朝礼の様子をホテルの会場で再現するものですが、なんと上能先生とジェイエスケーの社員さんは壇上で元気一杯に「社歌ダンス」を踊ったのです。
変わった税理士事務所だな、というのが第一印象でした。
そこで名刺交換した同社の社員さんが後に我が社を訪れ、決算書の分析をしてくれました。
売上、利益だけでなく、そこから導き出されるさまざまな経営数値の分析も。
「丁寧ないい事務所だな」と思いましたが、先代社長のころからお世話になっていた税理士事務所を変えるなどという発想は、その時は微塵もありませんでした。
しかしリーマンショック後の赤字をきっかけに社外に出て経営を学び始めると、世の中にはいろんな税理士先生がいることが分かりました。
単に税務面の指導だけでなく、経営全般にわたるアドバイス、そして経営のあり方や心構えをも学ばせてくださる先生に何人か出会いました。
そのような方々に接するにつれて、会社を見てもらいたい、教えを乞いたいとの思いが抑えがたくなってきました。
その筆頭が、上能先生でした。
それまでお世話になっていたのはM税理士事務所と、担当のO先生でした。
所長のM先生が我が社を訪れることはなく、私は先生のお顔を知らないまま。
担当のO先生にはとくに先代社長が病で急逝した前後、そして未熟な私が経営者として歩み始めたころに多大なお世話になり、今も昔もとても感謝しています。
しかし会社の将来を思うと、果たしてこのままでよいのか悩みました。
税理士は医師や弁護士と同じ高度な専門職。みてもらう先生による違いは大きい。
熟考した末にO先生には丁重にお礼を申しあげ、お詫びし、そして上能先生に顧問税理士をお願いしました。
これが四年前です。
上能先生にお世話になると、まず実務面の質が向上しました。
毎月の試算表が出るのが早くなったこと、勘定科目の仕分けがより明確で論理的になったことなどです。
万一、税務調査が入っても自信を持って対応できます。
そして毎年の決算前には納税予測を中心とした検討会、そして決算後には上能先生の同行のもとメーンバンクでの決算報告会を催してくれます。
金融機関で決算報告をするなど初めての経験でしたが、なるほど銀行の立場からすると我が社の信用は上がるはずです。当然、融資にも有利に働きます。
さらに毎月一回、美味しい昼食つきのセミナーを上能先生が催してくださいます。
そこでは単に税務の知識だけでなく、経営全般、さらには人生哲学に及ぶ勉強をさせてもらっています。
これまでのテーマからかいつまんでご紹介してみます。
「間違いだらけの税金知識」
「銀行が思わず融資してしまう決算書」
「ヒヤリ、ドッキリ、税務調査!~調査官はココを見ている!」
「銀行の言いなりにはなるな」
「なぜあの会社は儲かっているのか~優良企業と赤字企業の違い」
「稼ぐ社員の育て方!」
「成功する人、失敗する人の思考」
テーマを眺めただけでも伝わるものがあります。
過去のテキストを振り返ってみると、本当にいろんなことを教えていただいたものと思います。
「中小企業は値段で勝負するな。自社の強みをアピールしていないから値下げしかなくなる」
「言っていると本当になる。税金を払いたくないと思えば、本当に払わなくても済む会社(赤字会社)になる。もっともっと税金を払えるような会社になりたいと念ぜよ」
「損得を判断基準にするな」
「遠きを見るものは富み、近きを見るものは貧す(目先経営から脱却せよ!)」
「労使ではなく同志!」
「連帯保証人・借金を頼まれたら?基本的にお断りでなく『絶対に』お断りせよ。一千万円の連帯保証をするくらいなら百万円を贈与してあげよ」
「ウェルカム トラブル!」
上能先生の生き方にも感銘を受けました。先生の言葉です。
「人が本気になって目標を掲げれば、必ず実現する。私は六坪の事務所からこの会社を立ち上げましたが、当初から『国道沿いに自社ビルを建てる』と目標を掲げ、ここ大阪の中心エリアに実現させました」
だから今回はそのJSKビルを社員全員で訪れることも目的の一つでした。
思いは叶う。強く願えば必ず叶う。
先生の生き方をこのビルの存在が示しています。
税理士先生は経営者や会社にとっての軍師であり参謀と言えます。
我が社は上能先生だけでなく、コンサルタントの立道先生や労務士の加藤先生など誠実で有能な先生方が親身になってみてくださっています。
ほかにもアチーブメントの青木先生や木村塾の木村会長など、斯界の第一人者の方々にいつでも相談を仰ぐことが出来る本当に恵まれた環境にあります。素晴らしいナビゲーター(水先案内人)に囲まれているわけです。
しかし舟を進めて行くのは私たち自身。
これから先も必ずしも楽な状況ばかりではないでしょうが、こうした立派な先生方にお世話になりながら、百年企業への道程をしっかりと歩んで行きたいと思います。
二〇一五年二月二十五日
坂元鋼材株式会社 代表取締役 坂元正三
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