【おってなんぼでなく「やってなんぼ」であり「出来てなんぼ」】
きょうは給料日のメッセージを書きました。
来春卒業の高校生向けの採用サイトを立ち上げました。そこに社員3人が頼もしいメッセージを寄せてくれました。
(通算105号)
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社員の皆さん、ご家族の皆さんへ
来春卒業する高校生の採用活動を始めました。ここ数年、高卒生はひっぱりだこ。工業高校の先生方に聞くと、就職希望の学生数に対して5倍から10倍くらいもの求人が来るようです。ひところの就職氷河期が、うそのようです。
そこで高校生向けの就職情報サイト「ジョブドラフト」さんの力を借りることにしました。私たちの紹介ページをネット上に作ってもらいました。仕事の内容、採用条件などのほか、「先輩社員の声」として3名の枠があります。誰に登場してもらおうか、考えました。まず、この春に入社してくれた原口さん。そして5年目を迎えた三宅君。最後にベテランの域に入った前君。この3人に語ってもらいました。
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■ 営業部1年目 原口 咲希
大きな企業で歯車の一部として働くよりも、少数精鋭の会社で自分を成長させていきたいと考え坂元鋼材に入社しました。転勤なしで同じ場所で長く働けること、交通の便がいいこと、チームワークがよく有給休暇の取りやすい社風であることも魅力だと思います。 現在入社3カ月目ですがCAD(コンピューターを用いた設計)を学び始めています。作図ミスをしてしまったときなどはすごく落ち込みますが周りの先輩の温かいアドバイスで乗り切ることができました。少しずつできることが増えスピードが上がってきて成長を実感しています。
私自身が新入社員で、1年前は皆さんと同じ就活生でした。母からは「会社から内定をもらえるのは学力や自己アピールの上手さよりもご縁があったから」だと何度も聞かされました。こうして会社のページを開いてこの文章を読んでくださっているこの時間も、また何かの縁があってこそ。それが来年の4月、数年後と続き「この会社に入社してよかった」と思っていただければ良いと思います。
■ 製造部5年目 三宅 夕貴
当社は仕事を教えあい、皆で成長することを目指し、ミスをしても報告し、情報として共有しあうことの出来る社風です。なので仕事でつまずき悩んでいるときも「大丈夫か」とみんなが声をかけてくれます。そのおかげでたくさんの苦労を乗り越えてきました。
探究心がある人。機械の奥深いところまで興味を持って研究する気持ちのある人。粘り強くものごとに取り組める人。難しい仕事でもあきらめずに挑戦できる人。そんな人が当社に向いていると思います。
私も工業高校を卒業後に就職しました。十代から社会に出て働くという選択をすることは、進学することよりも悩むことだとは思いますが、社員一同、温かくお迎えしますので、ぜひ応募してください。
■ 製造部17年目 前 和彦
まだまだ発展途上にあり、やりがいがある会社です。仕事をするときはトコトン働き、遊ぶときは徹底的に遊ぶ、そのメリハリがある会社です。 この会社をもっといい会社に、一緒に発展させていきましょう。
〔私の仕事論〕
・ おってなんぼでなく「やってなんぼ」であり「出来てなんぼ」である。
・ やってなんぼは、人が見ていなくても手を抜かないことで、その気があれば誰でも出来る。
・ 出来てなんぼは、自己評価でなく他者評価。人から認められて初めて「出来てなんぼ」。
・ 現場の基本はモノを大事にすることである。
・ 機械は生きている。機械を大事に扱えば、語りかけてくれる。
この境地には簡単にはたどり着けない。しかし仕事を通じて得られる最高の喜びである。そんな社員ばかりの会社を皆で目指したい。 そんな若者と仕事をしていきたいと思っています。
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3人とも、実に頼もしい発言です。原口さんは3月入社。いま3カ月の試用期間を無事に終えたばかり。社会人1年生として毎日頑張ってくれています。三宅君もコツコツと努力を重ね、自分の殻を破ることに懸命です。前君の言葉からは、この17年間に現場で積み重ねた努力と彼の哲学を感じます。
さて、高校生はどんな基準で会社を選ぶのか、高校の先生方との会合でお聞きしました。一昔前は「賃金」、最近は「休みの多さ」だそうです。先生方は「仕事の内容も重視するように」と指導しているそうです。やりたい仕事かどうか。自分の適性に合うかどうか。
私は、もしふたたび18歳に戻ったとしたら自分にどうアドバイスするだろうか、と考えてみました。条件面、仕事の内容、それに加えてその会社の「価値観」が大事ではないか、と思います。そういう意味では、原口さん、三宅君、前君の3人が書いてくれたのは働く姿勢であり、会社の大切にしている価値観や社風のことです。嬉しいことです。どんな働き方をするか、なにを大事にしているか。
私たちの価値観。それは全社で進めている「教えあい」であり、仲間と力を合わせてお客さまに喜んでもらおうとする「利他の心」です。それらを突き詰めると、我が社の価値観は「成長」かもしれません。
自分の成長に貪欲な高校生に出会えることを期待しましょう。そして、私たちも成長し続けましょう。
2017年6月23日
坂元鋼材株式会社 代表取締役 坂元正三