2つの大きな買い物と、2024年への決意 [給料袋メッセージ 202]

【2つの大きな買い物と、2024年への決意】

 

きょうは給料袋のメッセージ(年内最後)を書きました。

 

 

今年は会社の歴史に残る2つの買い物(裏地と隣地)がありました。

これは過去の積み上げのおかげでした。

 

 

一方で単年度の業績は苦戦しています。

営業に再び注力し、もっと良い業績に必ず戻します。

そして社風もさらに良くできる。

来年はもっともっと現場に、社員に向き合います。

 

 

[通算202号]

 

 

 

 

 

 

 

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社員の皆さん、ご家族の皆さんへ

 

 

ことし(2023年)もあと一週間で終わりますが、社史に残る一年でした。

年初には思いもよらなかった大きな買い物が立て続けにありました。

 

 

■ 隣地2つのご縁

 

 

一つ目は2月でした。

2年前に廃業された当社の真裏(旧A社)の土地が競売に出ました。

いくらで入札するか迷いに迷いました。

たくさんの方々にアドバイスを求め、そして意を決して入札しました。

 

 

結果、幸運にも当社が第1順位で落札。

第2位のマンション業者と僅差だったことを知り、背筋が凍りました。

まさに薄氷を踏む思いでした。

 

 

近年は工場拡張を目指して土地を探していました。

しかし近隣の出物がなく遠隔地を探し始めたところでした。

そんな中での隣接地の確保。

次の設備計画(レーザー)に本腰を入れました。

 

 

そして二つ目が、この夏に廃業された真横(B社)です。

このほど土地の所有者様(C社)から譲り受けました。

これもまったく思いがけぬことでした。

 

 

同じ年に真裏と真横の土地をお受けすることになったのは、

まさに神様の思し召しです。

 

 

九条の町は戦前から鋼材加工など関西製造業の中心地でしたが、

近年はマンションの建設ラッシュで街の風貌も様変わり。

廃業する会社も多い。

 

 

そんな中での隣接2カ所の土地のご縁をいただけたこと。

それは当社に「九条でもっと頑張れ」という天の声に違いありません。

 

 

■ 積み上げたBSのおかげ

 

 

それにしても都心部の地価の高さは相当なものです。

バブル崩壊後に低迷した地価もここ数年は大きく上昇しました。

 

 

振り返ると、私の代で初めて土地を購入したのが2004年で、

やはり隣接地でした(現・第3工場=旧D社の倉庫)。

ここを買えたおかげでレーザーを導入し、業績が大きく伸びました。

 

 

今回は19年ぶりの土地購入ですが、

当時と比べると1・5倍ほどの相場になっていました。

 

 

「隣の土地は借金をしてでも買え」と言われますが、本当に借金での購入です。

しかし、それだけの借金(資金調達)が可能だったのも、

リーマンショック後14年間の経営改革のたまものであり、

社員の皆さんの一致団結のおかげです。

 

 

リーマンショックによる大赤字の結果、

2009年度の自己資本は5000万円(総資産5億円=自己資本率10%)にまで低下し、

厳しい財務状況に陥りました。

そこからの経営改革でした。

 

 

経営の目的・目標を見直し、営業に力を入れ、

なによりも採用と人材育成に意を注ぎました。

つまりは社風を良くすることに注力し続けました。

 

 

その結果が13期連続の黒字であり、

自己資本は4億円です(隣接地2カ所を購入後の総資産7・5億円=自己資本率53%)。

 

 

過去14年間の経営改革がなされていなければ、

とても買えなかった今回の土地2カ所でした。

社員の皆さんに心からの感謝を申し上げる次第です。

 

 

 

 

 

 

 

■ 業績はもっと良くなる

 

 

大きな買い物が出来たのは、

このような過去からの積み上げ(創業72年間に貯めた自己資本)のおかげでした。

 

 

しかし今期のPL(1年間の業績)は苦戦しています。

鉄鋼業界は景気に極めて敏感であり、

コロナ初年度(2020年)から4年間の仕事量は低迷しています。

 

 

いきおい過当競争から利幅が縮小しやすい。

このままでは昨年の経常利益の1/3ほどにしかなりません。

今期もまだ3カ月残っており、何とか立派な利益で終えたいものです。

 

 

近年は若手が育ち、工場も事務所も生産体制としては過去最高に良い状態と言えます。

それにもかかわらずの閑散な受注状況で、悔しい。

 

 

来年は営業にさらに力を入れます。

私自身も時間の使い方を見直し、いま一度、営業に本腰を入れます。

 

 

■ 社風ももっと良くなる

 

 

この14年間の改革の旗印は「好業績と良好な人間関係」で、

どちらも大きな成果を上げました。

 

 

社員の定着率が良くなり、離職が実質ゼロとなって10年です。

それまでの定着率が3割ほどでしたから、別の会社に生まれ変わったようです。

 

 

これは、まず採用にさいして「理想の社風」をみんなで議論し、

それに相応しい人を採用したことが効きました。

同時に、自らも良き社風を体現しようと努め続けた10年でした。

 

 

さて、ここで改めて足元を振り返ってみましょう。

 

 

理想を100点とすると、現在は何点をつけますか?

 

 

いくら業績が良くても人間関係にストレスがあれば、それは幸せな職場とは言えません。

 

 

社員一人ひとりがお互いを思いやる職場であること。

他責ではなく自責を心がけ、良好な人間関係をベースにプロとしての仕事を完遂する。

これが私たちの求める良き社風です。

 

 

業績と同じ、いやそれ以上に大事なのが社員幸福度。

みんなで作り上げてきた良き社風を磨き上げるため、来年はここにもさらに力を注ぎます。

 

 

■ 社員にもっと向き合う

 

 

この数年間、私は日々の会社実務を社員の皆さんにお任せするようになりました。

経営者にとって大事な第2象限(緊急ではないが重要なこと)に集中させてもらっています。

おかげで社外に出てたくさんのことを学びました。

 

 

それらを社内に持ち帰って実践したことで、この14年間の成果が得られました。

学ぶことなしに、今回の土地購入はあり得ませんでした。

 

 

そして近年、私は社外で大きなお役目をいただくことが増えました。

自分自身がこれまでに受けた恩を次世代に送るような年齢に私も差し掛かったといえます。

 

 

どの役職も相応に重く、確実に鍛えられています。

こうして社外で学んだことを必ず社内に還元します。

そのためにも与えられた責務を全うしてきます。

 

 

その一方、私が会社を留守にすることも多く、

社員の皆さん一人ひとりの状況に目配り・心配りが出来なくなってきたのも事実です。

 

 

来年はこの反省を込めて、

もっともっと社員一人ひとりに向き合う時間をしっかりと取ります。

少しでも気がかりなことがあれば、いつでも何でも、おしえてください。

 

 

来年は会社がさらに大きく飛躍します。

これから工場建設と新設備(レーザー)導入のために、

さらに大きな資金調達を予定しています。

過去14年の成功を背景に、次の30年計画を進めます。

 

 

社会にとって、鉄鋼業界にとってなくてはならない会社となるために。

そして社員一人ひとりの豊かな人生の礎となり続けます。

 

 

来年もお力をお貸しいただけますよう、よろしくお願いいたします。

15人の力が30人力にも60人力にもなるような強い組織にいたしましょう。

 

 

2023年12月25日

坂元鋼材株式会社 代表取締役 坂元正三

 

 

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